神秘の海の底

神が彩りした魚は
神秘の海の底深く
種々の珊瑚の中を
岩々の狭間を洞を
誘われるように泳ぐ
透明な海に太陽の光は
まるでステンドグラスから
さしこむ光のように
海の底はまだ人の手に汚されぬ
その深い海の岩陰に
貴重な宝貝が集まり隠されている
神の秘密の宝のように
今も静かに眠っている
それが人の手に盗まれ
市場に出され売られるとき
その神秘の輝きは失われる
その深い海の底の岩陰に
秘められ隠されている時
それは神のものとしてある
神が彩りした魚は
常に今も神の神秘の腹の中を
誘われるように泳ぎつづけている
海中に沈んだ宮殿の神殿の跡と
石の階段、通路が迷宮のごとく
平板な石のテラスは何ぞ
幻の都の跡や海は幻想化する
青いフィルタ−をかけたように
地上のものも幻となり海の底に沈み
時に浮かび上がり消える
海の上を行き来した船も沈み
遠い昔の名残りを語り
その財宝も虚しくされた
その損失は大きく船の貿易は博打
商人と冒険者の魂も船とともに眠る
遂に到達せざる陸地と島を夢見て
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