The sea and islands and ships (小林勇一)

島と舟

島一つ離れて遠く
また島一つ離れて遠く
海の上に波ゆられ舟は漂う
舟の先海の鳥とまりて
飛び立つかなたに島あらむ
夜となれば北斗七星が目印し
舟は波にゆられゆられても
その目印しを失うは危うし
島一つ離れて遠く
また島一つ離れて遠く
島を見失うへただりは危うし
島を頼りに星を頼りに
南の海を舟は進みぬ

a drifting bort on the inner sea

far away from the island
far away from the next island again
a drifting boat on the sea
a kind of sea birds put on the bows
he will find a island
at a distance the bird go flying
the strongest target is big Dipper
a drifting and drifting boat
it is dangerous that he lost the target
far away from the island
far away from the next island again
he keeps on his driving boat in safety
depending on the islands
depepending on the stars
the boat keeps on going in the southan sea


 舟一つ

舟は今砂浜の木陰に休む
この舟も荒波にもまれ
はるか遠くに潮に流され
知られぬ島に連れていかれた
嵐にもあい転覆の危機も
しかしこの舟は今砂浜に休んでいる
何事もなかりしように
ユウナの花に風そよぎ
その木陰に漁師の老人が休む
じっと休んで海をながめる
様々な思いが彼をめぐる
彼は海とともにあり
その墓も海に面した処にあり
彼はいつも海を望み眠る
そこにはいつも海からの風が吹く


流された舟

近くの島へ舟をこぎわたる
それは小舟でたりる
それでも潮の流れがあり
それなりの危険はともなう
その舟はあるとき潮の流れに
はるか見知らぬ島に流される
そこの島で漂流した人は長く留まる
そして死んだと思った人が帰ってくる
流れ着いた島のことをいろいろ話す
潮に流され風に流されオデッセは
不思議な島のことを語り尽きじ
その話に人々は驚き憧れる
その憧れはつのりその島に行きたくなる
なんとかそこまで行ける舟がほしい
人々は神にも祈り遠くまで行ける舟を作る
島と島を結ぶのは舟
まだ地図はなく星が方向を知らせ
月が時の変化を知らせ
風と潮の流れにのる
あとは冒険心と勇気
そうして南の海の島々は結ばれた