鬼百合や朝一番の列車かな

仙山線各駅停車や蝉の声

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月山に中高年あふれ夏の月

月山や老鶯鳴いて登山かな

ひんやりと山の空気や夏の蝶

夏の嶺後ろに厳しく登山かな

山頂に舞い上がりけり夏の蝶

木道のベンチに咲くやうさぎ菊

頂上に上れば湧きぬ夏の雲

(竜胆や夕日のさして月の山)

三雪橋謂われを記して柳かな(鶴岡)

蝉なくや汽車待つ駅の前

望み見ゆ夏の峰々髙きかな木道行ける人の絶えじも

山々の懐深き朝早み鳥鳴きそめぬ夏の月山

夏の朝望むかなたはいづこかな大いなる山我は仰ぎぬ

高原の広々として夏の蝶今日も飛ぶかな朝の涼しき